202103/08|シンエヴァの日

本日はシン・エヴァンゲリオン新劇場版を見に行ってきましたわ。
ネタバレなしの話は大変難しいので、バレに関する部分は続きを見るに入れておくよ。

えーとまず、アニメ版、旧劇場版2本(シト、Air)、新劇場版序破Q全て観ているワテクシですが、これから見る人にアドバイス。
このシンエヴァを観る前に必要なことは、予習復習のたぐいだと思う。

エヴァンゲリオンを簡単に説明する
http://karukantimes.com/archives/51746331.html
ここが一番良い。バレ無しで公式設定を優しく解説してくれてる。

ハリウッドみたいな頭空っぽにして楽しむ映画と一緒くたにして、話題作りやら流行に乗っかったやらの軽い気持ちで見に行くと、「ワカンネwwwwwwwww」っていうくだらないコメントをツイッターで流す、自分の頭の悪さを万人に認識させるはめになるわけだ。
この映画に関しては「腑に落ちる」という事象を得るための努力をしたほうが断然良い。
それだけは確かです。

ここからネタバレ。

みたところ、アニメ版や旧映画版とはつながっていないみたいに見えるくらいの希薄さだ。
新劇場版の序破Qを観ておくだけで流れの予習としては事足りるのは良いと思う。
今までのアニメとかをなかったことにするのか?というわけではなく、そこら辺を彷彿とさせる場面をこれでもかと随所に盛り込んでくるので、アニメや旧劇場版を観た人も報われるんじゃないだろうか。
オラは報われた。

さて細かいところ。

最初のパリでの戦闘は、ヴィレの活動内容を表しておりますね。
こうやって復興してたんか。命がけだ。
素晴らしいアクションシーンでした。マリちゃんえらい。
フランスの人冒頭試写会で楽しかっただろうな。
ゴジラに自分の街を壊される喜びみたいなものを味わえただろう。

そしてQの続きから始まる。
赤い世界をテクテク歩く3人。迎えに来る宇宙服みたいな人。
ヴィレの人なのかなって思ったら違った。
んで、第3村の存在にはなんか地味に驚いた。
日常生活を営めているのだな!すごいぞ人類。
赤くなっていないところはヴィレが作ってくれていて、もう死んだと思っていたトウジやケンスケや委員長がいて、一気に脳内でワー!ってなった。
昔の仲間に会えたような嬉しさかな!
大人になって...ほろり。近所のおばちゃん感覚です。
特にケンスケな!性格も大人だ。アスカが惹かれるのも無理はない。
オラも大人ケンスケはとても好きなタイプだ。
ニアサードの後、とても苦労したのだろうなぁ。皆。
アスカはケンスケと馴染んでいたな。ずっと半裸だしな!何度も来ていたのだな。きっと。
村とは距離を置きたがっているのに、ケンスケのところでゴロゴロしてるのは、ツンデレ感あって良かったな。

まぁここでシンジくんは思う存分引きこもって立ち直ってってなるのだが、どんどん人間っぽくなる綾波そっくりさんはなんか良かった。
元々のユイがとても活発な人だったんだろうなぁ。感情が灯っていくのが良い。
そんでシンジくんに喪失を与えて去っていくのがまた、なんていうか、エヴァっぽい。

思ったよりも長い日常パートの後、ヴィレに戻って一気に戦闘パートになり怒涛の展開。
艦隊戦からのエヴァ個人戦、巨大なレイ(ユイ?)が出来上がっていく最中、人の道を外れたエゴイストゲンドウと人を守りたいシンジくんの盛大な親子ゲンカのあと、インナーワールドで和解、人が作り出してミサトさんが届けてくれた新しい希望の槍により、受け取ったシンジくんはエヴァのいない世界に塗り替えて、ハッピーエンド。
何気ない今この現実世界が美しい。そう見せてくれる。

今回に限って言うなら、考察の余地が大変少ない仕上がりだと思う。
説明くさいっていう人がいそうだけど、全部の謎を解き明かす最後の話なのだから、あれくらい無いとダメだろう。
2時間半の割にはそれを感じさせないくらいの作りこみだった。
スタッフロールを見ると、とんでもない量の人が関わっていてびっくり。
他の劇場版アニメよりも格段に多い。
その中でも、トリガーの人が割と上のほうに載ってたな。
アップも引きも背景も、隙のない仕上がりだと思った。特に背景。
カメラロールとか画角の使い方が、中央に見せたいものを据えて周囲を動かす感じで庵野だなと思ったら、やっぱり板野一郎は関わっていなかった。
でもアクションシーンはずっと鳥肌立ってた。さすが庵野。さすが山田さん。
アクション目当てで行くと、日常パートの長さで嫌になるのではないかな。
左隣のカップルのおにいちゃんのほう、何度もスマホで一瞬時間確認してたわ。暗い画面にしていてある程度の配慮があるんだが、それでも眩しいっちゅうの。
でもアクションになると途端にスマホ確認をやめたので、アクション目当てで来てたんだろうな。

さて個人的な疑問。
加持さん、どうやってサードインパクト止めたん?方法がようわからん。
カヲルくんの謎がだいぶわかって良かったのだが、何人いるんよあれ。1人が死ぬとなにやら感知できるんかね。
アスカも綾波のようにシリーズで作られた仕組まれた子だとわかったが、他の個体はどうなったんかね。
惣流のほうのアスカがオリジナルなんかな。そこらへんは考察見たりして遊びたい内容だったわ。
塗り替えた世界ではミサトさんとかはいないのかな。
時間を戻すとかはしないみたいなこと言ってたから、いないんだろうな。ちょっと悲しい。

映画自体はほぼ満席だった。
パンフの類は早々に売り切れ。大盛況でなによりでした。
落ち着いたらまた観に行こう。
パンフレット欲しいのだが、無理かなー。

とにもかくにも、今までのエヴァンゲリオンにケリがついた。きれいに終わりを迎えた。新しい明日が始まる。
オールドファンは皆一様にそういう気持ちになる映画でした。
作品をきちんと終結させてくれた庵野監督ありがとうございました。
何か所か握手するシーンがあったのだが、自分と作り手も握手している気分になった。
これまでのエヴァンゲリオンにこんにちは、仲良くなるおまじない、ありがとう、さようならを告げることのできる喜びがありました。

この日はなんだかとてもよく眠れた。

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